男子リーグ戦 試合結果!!


 第6戦  VS関西学院大学   10/21(日 )  神戸学院大学第6グラウンド

   1Q 2Q 3Q   4Q total
同志社大学  2      
関西学院


 得点者
 #11   木目田  (3)
 #1    岡崎 (2) 
 #6    柏
 #28    山下
 #9    鈴木 
 #12   羽原 

 
卍丸が選ぶベストディフェンス賞  #18 中垣 洋祐   
1stLMFの小林君の影に隠れがちだが、この日の彼は堅実なDFで中盤を演出。小林君には悪いが中垣のより一層の進化を期待して。

卍丸のゲームレポート

進化する闘紫
関西学院大学。関西ラクロス界のパイオニア。その誇り高きKGブルーは見る者を圧倒する不思議な力を持つという。洗練された戦略、鍛え上げられた肉体、そして勝利に対する意地汚さ。毎年必ず優勝戦線に顔を出す常勝軍団である。
 
幸か不幸か、我々同志社は彼等の本拠地に近い明石の地に上陸作戦を敢行することとなった。神戸戦で波瀾(もちろん我々にとっては予想通り)を演じた闘紫達に青い牙が襲い掛かろうとしていた。
この試合にあたって、同志社の非凡なる頭脳・寺崎氏が掲げたテーマ、それは二年生の遠足、そしてPLAYHUL。存分に楽しむ、相手をおちょくる、といった意味が込められている。そう、我々は青い牙を引っこ抜くという位の気持ちでグラウンドに足を踏み入れた。
 
序盤にペースを手に入れたのは同志社大学。KGの何層にも連なるDFラインの合間を縫うようにしてフィードがクリースに通る。これを受けるのは#11クリースの神様・木目田。しかしKGのDF陣も簡単にはこれを許さない。鋭いチェックが木目田のクロスを狙撃する。ボールは無情にもクロスから飛び出した。歓声がため息に変わろうとしたその時、サッカー仕込みの足技で木目田がボールを巧みにコントロールしゴールに蹴りこんだ。この試合に賭ける意気込みを感じさせるような泥臭いゴールでまずは先取点を奪い、その後もテンポを掴んだ同志社がKGゴールを脅かす。
タイミング良くエキストラを手に入れた同志社は、眠れる大砲・柏(#6)の豪快なミドルシュートで追加点。MDリーダーとして苦労を重ねてきた彼の一撃は更なるカンフル剤となって我々の士気を鼓舞させる。
対するKGもこのままでは引き下がらない。#32幸本がゴールを決め、2−1で1Qを終了する。
 
追加点が欲しい同志社は、昨年のベスト10、回転式バルカン砲#28山下がロールからのミドルシュートという彼らしいプレーで三点目をゲットする。
この流れを断ちたいKGはタイムアウトを要求。これが功を奏したのかタイムアウト以後、KGのポゼッションが俄然長くなる。力強い1ON1としつこいほどのカットに同志社DF陣が必死の防戦。KG#49・エース柳田が思いきったショットで同志社ゴールを攻めたてるものの#24、田辺の撃墜王・梶原を中心として、激しいグラウンドボールを制し続けてこのピンチを凌ぐ。
DF陣の奮闘に応える様にして岡崎(#1)が「横抜き系野性派青年」らしい1ON1から四点目となるゴール、ペースを同志社に引き戻そうとする。
しかしこの後もKGは依然として長いポゼッションをキープ、遂には相手エキストラから失点を許し二点差までに追いやられる。流れはKGに行ってしまうのかと思われたが同志社ベンチが必死のエールをグラウンドに投げ込む。その声援に後押しされて#9鈴木がこぼれ球をらしくない泥臭いダイビングシュートでゴールに叩き込む。再び流れを同志社に呼び込む。
2Q終了間際には無限の体力を誇る、淡路の高橋尚子・羽原輝晃(#12)が得意の左でランニングシュート。6−2でゲームを折り返す。
 
3Q、文字通りの「死闘」がいよいよ激しさを増す。
「グラウンドボールを制する者、ゲームを制す」とはラクロスにおいて常識的な格言だが、もはやグラウンドボールの取り合いと言うよりは、「体の削り合い」といった様相を呈してきた。互いに死力を尽くしての攻防戦、ベンチプレス平均100Kgオーバーの同志社ロング陣は嬉々として戦地に赴く。アドレナリン分泌度120%のこの状況で沈黙の肉食獣・浅野(#26)が感極まり雄叫びをあげる(浅野さん、ごめんなさい…)。これに触発されて両チームMF陣も参戦。ツーマンダウンのピンチを守り抜くなどと、かつての同志社に無い闘志溢れるプレーが続出する。
一進一退の攻防の中で失点を許すものの、己に厳しい芸術家・福田(#29)からの美しいフィードを木目田がきっちり決め、7−3、最終クォーターに突入する。
 
「勝負に出る」
そう、常勝軍団KGが勝負に出た。同志社が相手陣内でポゼッションを獲得すると、KGはなりふり構わないプレスでボールを奪おうとする。いったんボールを獲得すると、鋭いカットと1ON1で同志社ゴールを脅かす。2Q以後、ポゼッション時間だけをみるとKGが遥かに上回っているものの、前にも増しての猛攻に必死に食い下がる同志社DF陣。岡崎が追加点を挙げるが、依然としてショットの雨が同志社ゴールに降り注ぐ。KGのゴールがタイムアウトの笛によってノーゴールとなるといった幸運にも助けられていたが、その後KG#7のゴールで追加点を許してしまう。
しかしながらここでベンチからまたもや力強いエールが飛び出し、終了間際、木目田が試合開始直後の再現のような混戦からの執念のゴールでKGの士気を削ぎ取った。
 
9−4。神戸戦で目を覚ました闘紫は更なる進化を遂げた。
100%完璧なゲームレポートが存在しないように、100%完璧な勝利など存在しない。勝利の後には新たな課題が浮き上がってくるものだ。しかしながらこの試合で得た物は数多くあるはず。決して折れる事の無い、勝ちに対する太い心と自信。
 
そして、忘れないで欲しい。弱い心が脳裏をよぎった時、必死の声援を送ってくれた仲間がいたことを。彼等はピッチに立たなかったかもしれない。ボールにタッチしなかったかもしれない。けれども80分通して声を張り上げてくれた彼等無しには勝利は無かったのだから。もし彼等の事を忘れてしまうようなことがあったならば、現在の同志社は砂上の城のように崩れ去ってしまうだろう。
 
次回は宿敵・立命館。僅かな日数しか許されないが、もう一度全日本選手権の舞台に立つために、宝ヶ池で主将河原を胴上げするために、トマホークを磨きあげよう