男子リーグ戦 試合結果!!


 第7戦  VS立命館大学大学   10/28(日 )  BKCグラウンド

   1Q 2Q 3Q   4Q total
同志社大学  3       
立命館大学


 得点者
 #2   東野  (3)
 #28  山下  (2) 
 #11  木目田 
 #00  山田    
 #1   岡崎 


卍丸が選ぶベストディフェンス賞
梶原 泰明   相手のエースとマッチアップし立命の機動力を奪った。
山下 公典   シュートもさることながら見事なMFディフェンスを見せた事。

卍丸のゲームレポート
グラウンドに棲む魔物、我見たり


サッカーを見てみよう。世界の一流選手がグラウンドに足を踏み入れる時、神に向かって祈りを捧げている一幕がある。ラグビーを見てみよう。試合前に神に舞いを捧げるチームがある。
そんな姿をみていると、試合中、我々の力が及ばないところに何物かが潜んでいるかのような気分を味わうことがある。人はそれを魔物、運、流れ、などと形容する。
もちろんの事ながら魔物に魅入られるも食われるも、いかに自分達が勝利に向かって手を伸ばしているかが大切なのだが…。
 
古くからの交通の要所、草津。この歴氏深き町のはずれに一際人目を惹く巨大な建築物が腰を据えている。
立命館大学びわこ草津キャンパス・クィーンズスタジアム。
戦いの火蓋は切って落とされた。
 
この試合にファイナル3への望みをかける立命館。尋常ならぬ気迫を感じさせながら、早くも得意の得点パターンで先制点をあげる。MFの横からの1ON1でスライドをよせた後ATにボールをはたき、トップ、もしくは斜め上方からカットしてくるプレイヤーに絶妙のフィード。
まずは#5鳩場、その後も#29奥田・#2川橋が立続けに得点、同志社の出端をくじく。
前回二試合とは全く違った展開に戸惑いを隠せない同志社、寺崎氏によるタイムアウトで体制をととのえるものの、立命はガッチリと流れをつかみ離さない。その後もテンポを掴めないまま1Qを終了する。
 
逆に異様な盛り上がりを見せる立命ベンチ。
その勢いにも後押しされてか、エキストラ、カット、1ON1と連続得点。同志社DFも必死の防戦を試みるものの相変わらず立命の猛攻が雨、あられののように降り注ぐ。0−6。圧倒的に不利なスコアが我々に重くのしかかる。
だが同志社はまだ死んでいない。ベンチ一丸となり必死のエールをグラウンドに投げ込む。そして副将浅野(#26)が我々に原点を思い出させる一言忘れとった。俺達、挑戦者やった…
ターニングポイントは突然やってきた。
エキストラのチャンスを手に入れた同志社は破壊神・山下(#28)が今までのの流れを粉々に砕くような一撃を立命ゴールに突き刺す。魔物の口もとまで追い詰められていた同志社が息を吹き返した瞬間だった。
続いてゴール裏のアーチスト、#29福田が立命DFのプレッシャーを掻い潜り、倒れ込みながらのフィードをクリースの木目田(#11)に放り込み、目にも止まらぬクイックで追加点をあげる。
ゴールデンコンビに負けてたまるかと、その後のエキストラで祝勝会の風雲児・東野(#2)がカットインからの三点目。じりじりと立命を追い詰める。
 
怒涛の反撃は3Qに入ってもとどまることを知らない。
ご存知寝屋川のマトリックス岡崎大輔(#1)がランニングシュート、続いて東野が本日二つ目のゴールを鮮やかに決める。
そしてDF陣も奮闘。前半のゲームプランをがらりと変更させてATに積極的プレスを与えることで相手の早い展開とフィードをおさえ、立命館から機動力を奪うパトリオット・ミサイル梶原(#24)が同志社陣内に侵入する相手オフェンスを迎撃すると、神戸基地発進の重戦車・浅野が立命オフェンス陣をゴールに寄せつけず、MFのDFをぬけてゴールに近づく立命を燃える闘魂#25永井がきっちりスライドで潰す。
ペースは間違い無く同志社に傾いていた。6点を先取して明らかに波に乗っていた立命館が一転、今度は魔物の餌食となろうとしてしている。この長方形のジャングル、一体何が棲んでいるのというのだろうか…。
またここで忘れてはならないのが福田の超人的グラウンドボールである。サイドラインを割る寸前の華麗な美技。それは80分の中の一つのプレーに過ぎないのかもしれない。しかし、彼はこのプレー一つでグラウンドに魔法をかけた。このプレーの後、同志社はますます勢いに乗ったといえるだろう。
5−6。立命館の喉もとに迫ろうとしていた。
 
4Q。同志社のリーサル・ウェポン、#00山田が人間離れした瞬発力で1ON1から中に切れこみ、倒れこみながらゴール右隅に同点弾を突き刺す。
コーチ寺崎氏筆頭にベンチはおまけ付きアイスで当たりが出た子どものようなはしゃぎっぷりを見せる。6−6、六連続失点のあとの六連続ゴールでついに同点。その直後、勝負師東野がFace offの賭け引きを制してブレイクを作り逆転に成功する。
しかし再び立命は流れを取り戻そうと必死の反撃。再び得意の得点パターンから同志社陣内に猛攻をかける。DF陣も調子を取り戻し、ビッグセーブを連発するゴーリー河原を中心に踏ん張るものの同点ゴールを許し、残り10分にして再度試合が動こうとしている。互いに激しいポゼッションの奪い合いが続き、前回同様肉弾戦の様相。
そんな中、逃げかけた流れを再び捕まえたのは山下の豪快なミドルショットであった。ここに来て勝ち越しに成功、残す時間も後僅かになろうとしている。しかしこの後も更なる追加点を奪うべく、立命陣内に猛攻をかける、度々立命ゴールを脅かす。
しかしながら残り3分、悪意の無い落とし穴のように、そこにドラマは息を潜めて待っていた。名実ともに立命館のエースアタッカーである、#5鳩場がまさかの同点ゴール
そして試合終了の笛…。
 
1Q、2Q前半の立命館の猛攻。その後の同志社の反撃。そして最終Qのシーソーゲーム。幾度となく流れが変化し、追い、追われ、そして引き分けに落ち着いたこの試合、グラウンドに棲む魔物を両チームともに捕らえきれない結果となった。この試合を通じて、流れや勢いといったものの恐さを真に思い知り、そして自分たちの詰めの甘さを思い知った。
 
立命館の奮闘にも学ぶべき物があったはず。もし我々が逆の立場ならば、逆転されたあと再び同点まで持っていくことが出来たであろうか。もちろん考えてみても仕方がないことではあるが、彼等の驚異的な粘りは目を見張る物があった。
 
そして…。神戸戦・関学戦と勢い良く白星を重ねたわけだが、現時点の自分達の力をもう一度知る為には非常によい機会になったのではないだろうか。次回の流通科学戦、挑戦者として全力でグラウンドに向かおう。
 
この試合で同志社の四年ぶりファイナル進出が決定した。宝ヶ池では最強のチームが最強の挑戦者である我々を待っているはず。我々の原点、挑戦者としての精神をもう一度磨き上げて、泥臭く、楽しいラクロスを見せつけてやろうではないか。
 
「田辺の石ころ」「関西の至宝」と言われる日を夢見て…。
主将河原が宝ヶ池の夕焼け空に舞う日を夢見て・・・。
 
執筆者プロフィール
卍丸(まんじまる)
年齢不詳、趣味は将棋。
尊敬する人物は卑弥呼