2年前、同志社大学と京都産業大学は1部昇格を目指して2部リーグ戦を戦っていた。
そして、宝ヶ池での直接対決。死闘の末、同志社は敗北し、先輩達は皆、涙に暮れた。
この年、京産は1部昇格し、同志社は2部残留。あの一戦が明暗を分けることとなった・・・
そして、2006年。1部の舞台で両者は再び顔を合わせた。両校ともファイナルに向け負けられない!!
2年前の因縁、京都産業大学。
あの時の借りを勝利という形で返すことはできるのだろうか・・・!?
1Q
序盤、お互いに攻撃を繰り返すが、なかなか決定打が出ない。
均衡した流れがこのまま続くかと思われたが、これを破ったのは同志社#20プライベートも充実・日向水谷!!
ついてくる相手DFを振り切り、冷静にゴールを決め先制点を挙げる。
続いて、九州が生んだイジリの天才・#29鶴田がゴール右下からスピードに乗った1on1での得点で2点目。
同志社の誇る2枚看板の活躍で、一気に試合の主導権を握るかと思われたが、
京産も去年関西制覇を成し遂げたチーム。このまま黙っているはずがない。
まず、京産#10にミドルシュートを決められ、1点を返される。
さらに京産#8にもゴールを許し、あっという間に同点にされてしまう。
試合は一気に緊迫した展開へ。実力伯仲のこの両者、どちらが勝ってもおかしくない。
なんとかして相手より先にペースを掴みたい同志社。誰がこの均衡を破るのか・・・?
ここで、#20水谷が持ち前の1on1で敵をかわし、雷獣シュート、そしてゴール。勝ち越しに成功する。
この流れに乗るかのように、#24広島の異端児・苫米地がクリアから攻め上がり、
ロングを振りかぶり豪快なシュートを放つが、これは惜しくも外れてしまう。
この後も同志社は攻撃を続けるが、逆に京産にクリースからの得点を決められ、再び同点に。
ここで1Q終了。一瞬も手が抜けない・・・
2Q
激しい戦いは2Qになっても続く。
一度ボールダウンが起きると、何とかしてポゼッションを獲得しようと、我先にと群がるお互いの選手たち。
そんな混戦から、#33留年の危機、内藤がスクープし攻め上がる。
そして、#59大村→#20水谷→#29鶴田と華麗にパスが繋がりゴール。
まさに、パスラクロスのお手本かというように綺麗にゴールに突き刺さる!!!
ここでリードを広げるも、京産もすぐさまゴールを返す。4−4。お互いに一歩も譲らない。
そんな中、京産がパスミス、再びグランドボールの混戦が巻き起こるが、
そこから1人抜け出した#29鶴田が相手ゴーリーと1対1の場面、
構えているゴーリーをあざ笑うかのようにゴールの隅に決め、5−4。
そして、再び鶴田が、もはや定番となったゴール裏からのキレキレ1on1から、
矢のようなシュートを角度0度から突き刺し、点差を2点に広げる。
しかし、その直後、京産にまたもやクリースにパスを通され、失点してしまう。
6−5。まだ点差は1点ある。このままのペースで行きたいところだったが、
ここで同志社のファウルでマンダウン。ここから同志社が崩れ始める。
まず、このマンダウンを相手が確実に物にして同点に追いつかれてしまう。
そして、同志社のファウルが重なり2マンダウン。
このピンチは#16占部が身体を張って切り抜けるが、直後に三度クリースに通されて失点。
さらに京産にもう一点決められて、一気に6−8に。流れをひっくり返されてしまう。
反撃に、#20水谷がシュートを放つも外れてしまい、ここで2Q終了。
3Q
2点差を背負ってしまった同志社。何とかして京産ゴールをこじ開けようとするが、
相手のディフェンスも固く、なかなかチャンスを作ることができない。
追加点を取れず、攻めあぐねているうちに、京産#14に逆に追加点を奪われてしまう。
差が3点に広がってしまった。ここまでシーソーゲームが続いていただけに、
ここで引き離されるのは致命的と思われた。
このまま負けてしまうのか…?!そんな不穏な空気を打ち破ったのは#20重戦車・水谷だった。
上からの1on1から中へと切り込んでゴールを決め、反撃の狼煙をあげる。
そして、それに続いて#9神雲が力を溜めに溜めた鋭いミドルシュートをゴールに突き刺す。
この2連続得点によって、同志社が息を吹き返してきた。
#44同志社No.1イケメン中尾の豪速球シュートが相手ゴールを脅かす。
#28シュレック・坂井が相手のパスをきっちりカットして、前線につなぐ。
そして、#29超攻撃的戦闘機・鶴田の目にも写らない速さのシュートが豪快に決まり、ついに同点に追いついた!!
歓喜に盛り上がる同志社ベンチ。
今度は同志社が主導権を掴み返し、このまま怒涛の反撃に転じる……かと思われた。
しかし、両者が真正面からぶつかって生じる、流れという乱気流は、
そんな甘い展開を許しはしなかった。
同志社のファウルによって訪れたマンダウン、京産のシュートが決まり、またもや1点差。
これで勢いを取り戻した京産は、同志社のクリアに襲い掛かりボールダウンを誘い、
それをゴールに決めてリードを広げる。
もう、これ以上の失点は許されない…
しかし、クリースにパスを通させまいとポジションを奪い合うDF陣の意表を突く、
京産の低い弾道のミドルシュートがゴールネットを揺らす…
そして、ここで3Q終了。スコア9−12。残り時間、20分。
4Q
開始早々のフェイスオフで負け、ポゼッションを奪われてしまう。
リードしている側の余裕なのか、京産はゆっくりと攻撃を仕掛けてくる。
大きな動きこそないが、確実に京産のペースで試合が進んでいる。
刻一刻と時間が過ぎていく…
なんとかしてこの状況を打開したい。そして、ついに#20不沈艦・水谷が突破口を開く。
マッチアップしてくる相手DFにぶち当たり、相手が態勢を崩している隙にゴールを決める。まさに雷獣!!
再び点差を縮め、失いかけた流れをかろうじて捕まえる。
これに乗じて#2暴れん坊将軍・東野が強烈なバウンドシュートで相手DFをたじろがせる。
守りでも、京産のクリアを潰し攻撃へと繋げる。
しかし、ここで京産に追加点が入ってしまう。またしても京産の背中が遠のいていく。
ここで気持ちを切らしてしまっては勝利は無い!!
全員一丸となって粘り強く攻撃を続ける同志社。京産の攻撃にも必死に耐える。
そして、#20水谷からのパスを受けた#9神雲の狙いすましたシュートが相手ゴールを揺らす。
2点差。段々と同志社が勢いを取り戻しつつある。熱い応援がその背中を押す。
この後のフェイスオフで京産がイリーガルプロシージャ―、同志社がポゼッションを獲得する。
この勢いのまま攻めに攻める同志社。
そして、クリースでフリーになった#61超攻撃的出っ歯中井にパスが通る。
これを落ち着いて確実にゴールを決めて12−13。
ついに1点差にまで追いついた。
沸き上がる応援席。絶対に勝つという気迫が同志社を包み込む。
#1岡崎が強烈なシュートを放つ。これは惜しくも外れてしまうが、
流れは確実に同志社にきている。大波が京産を飲み込もうとしている。
しかし、京産も幾多の死線をくぐり抜けてきた強豪、簡単には屈しない。
逃げる京産、追う同志社。
残り時間2分、ここからは気持ちの勝負であり、意地と意地とのぶつかり合いである。
グラウンド、ベンチ、応援席にいる全員が追いつき、逆転できると信じていた。
そして、同志社のクリアから#20水谷が#29鶴田へラストパス、
鶴田が渾身のシュートを放つ!!
しかし、これが届かない…相手ゴーリーに阻まれてしまう。
このプレーで水谷と鶴田が地面に倒れこんでしまう。立ち上がれない。
ここまでの死闘で皆、肉体も精神も極限まで追い込まれていた。
それでも、絶対に負けるわけにはいかない。
残り時間30秒。京産のクリアを同志社がカット、ボールを奪い返し希望を前へとつなぐ。
最後の力を振り絞って攻撃を仕掛ける同志社。
足を引きづりながらも鶴田が攻める。
そして、ついに同志社がエキストラを獲得。
残り時間は……5秒。
ベンチから、応援席から、悲痛な叫びが響き渡る中、グラウンドにいる者は最後までゴールを狙い続ける。
そして#7、俺達のキャプテン・黒坂にパスが・・・
しかし、試合終了の笛がむなしく鳴り響く。
12−13。あと少しで届く距離、しかし、最後の一歩が及ばなかった…
2敗目。
チームとは何か…?「同志社愛」とは何か…?
1部で勝つには何が足りないのか…?
ここにきて、今まで見えなかった大きな問題が浮き彫りになってきた。
これを乗り越えて殻を破ることができたら、同志社は飛躍的に強くなれるはず…!!
関西制覇を達成できるかどうかは、今この時に懸かっている…
卍丸(4代目)
| 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | total | |
|---|---|---|---|---|---|
| 同志社 | 3 | 3 | 3 | 3 | 12 |
| 京都産業 | 3 | 5 | 4 | 1 | 13 |
2006年リーグ戦第4戦
vs京都産業大学
9月9日
@服部緑地
★得点者★
#29鶴田D #20水谷C #9神雲A #61中井@